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下手の横好き

イタキスに再びどハマりし、タイトル通り小学生の作文以下の文章力で無謀にも二次小説を書いているチャレンジブログです。

桜草 7

あの日「好きだから」と言った入江くんはその後、そんな素振りなど一切見せず平然としている。逆にあたしだけがドギマギして何だか腑に落ちない。そんな風に思い悩んでる間に春休みは終わり、今日から新学期。「おはようございます。」ダイニングに入ると、「琴子ちゃん、おはよう。朝食用意出来てるわよ。」おばさんが笑顔で挨拶を返してくれる。入江家に来て以来、支度を整え一階に降りて来ると既に朝食が用意されている。東京に...

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桜草 6

玄関を開けると、見慣れない靴が二足並んでいる。そう言えば、親父の友人親子が暫く間借りすると言っていたのを思い出し更に憂鬱になった。話を聞いた時点で決定事項なのは分かっていたので、余計な事は言わず「分かりました。」とだけ返事はしたが、歓迎する訳では無い。「お兄ちゃん、こっちにいらっしゃい!」母に呼ばれ、これから暫く一緒に生活せねばならないのだから挨拶位はしなければと思いリビングの扉を開けて言葉を失う...

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桜草 5

「この辺て高級住宅街だよね。」「あぁ、入ちゃんは大企業の社長さんだからな。それなのに偉ぶらない、気取った所もない、昔のままの良い奴なんだ。今回の事だって、急に立退きが早まって何処かいい所はないか相談したら、それなら家に来たらどうだって言ってくれたんだぞ。」昨年、今まで住んでいたアパートの取り壊しが決まり立退かねばならない状況になった。それを機に退去期限に間に合う様に家を新築する事に決め工事も始まっ...

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桜草 4

体育館に入り、会場設営の準備に戻りながら頭の中を整理しようと試みる。突進してしまった相手が、入江直樹だった。勿論、入江くんの事は知っていたけど話すのは今日が初めて。常に成績トップの直樹と万年F組の琴子が交わる機会など今まで無かった。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、絵に描いた様な完璧過ぎる人。しかし、女子に、いや他人に興味がない冷血漢という事も耳にしていた。しかし、いきなり突進して転ばせたにも拘ら...

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桜草 3

並んで歩きながら、俺は前から思っていた疑問をぶつける。「今日といい、相原さんて委員会とか行事とか随分積極的だよね?」学業優先であまり行事などに参加を好まないA組で、委員等代表選出は難航する。そうなると人の良い渡辺に白羽の矢が立つ事が多いのだが、その渡辺が大概琴子と一緒になると言っていた。「うん。実は…内申の為なの。」イタズラっぽく笑いながら舌を出す。そんな表情も可愛いとか、俺も相当だな。「あたし内...

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桜草 2

1990年3月某日。「…来ない。」読んでいた本から視線を壁の時計に上げた。間も無く13時になろうとしている。昼前には終わると言っていた彼女は未だに現れない。いくらなんでも遅すぎる。すっぽかされたのか。今まで自分自身、数え切れない程手紙を差し出されたり、呼出しを受けたが、煩わしくてどれにも応じず遠慮無く切り捨てて来た。それが今まさに、これまでのツケとばかりに自分の身に起こっている。これ以上待つのを諦め、先程...

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桜草  1

初書きの小説です。それなのに生意気にも続き物です^_^;入江くんが入学式で琴子に一目惚れしていたらという妄想から生まれました。IF設定になりますので、それでも構わないから読んでやろうと思って下さる方のみお進みください。*****************1988年4月某日。斗南高校入学式。「では、新入生から在校生への挨拶。新入生代表、入江直樹。」「はい。」新入生代表の挨拶の為登壇する。挨拶文は完璧に憶えてい...

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